2000年7月からスタートした、NTV系バラエティ番組『進ぬ!電波少年』(以下、『電波少年』)内のコーナー、『東大一直線』改め『どこでもいいから一直線』で人気を博したタレントの坂本ちゃん(59)。実は3年ほど前、90キロまで太ってしまい、肥満と関連性がある前立腺肥大症と糖尿病を発症。

 そこから心機一転、22キロの減量に成功し、現在はすっかり健康を取り戻したという。そんな坂本ちゃんに、3回にわたってお話をうかがいます。第1回は『電波少年』に出演した頃や、芸能界に憧れた少年時代のお話。(全3回の第1回/つづきを読む

坂本ちゃん ©︎文藝春秋

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『電波少年』から25年…今度は22キロも痩せて話題に

――ネットニュースにもなっていましたが、最近すっかりスリムになられたんですね。

坂本ちゃん そうなんですよ。最近は「健康が一番」と思ってまして。だから今は、気持ちがたおやかなんです。

――それまでは不健康を自覚されてる状態だったんですか?

坂本ちゃん 見た目もそうですし、3年ぐらい前の写真を見ても、太り具合がもう病的だったんですよ、肉のつき方が。この数年で劇的に変わって、自分でもびっくりしてます。前立腺肥大症って病気がきっかけで、今思うと、結構ハードな体験でした。そして、あの病がなかったら、その直後の糖尿病にも気付けなかったと思うんです。それを考えるとすごく恐ろしいです。

坂本ちゃんのXより

 まず糖尿の怖さを知らなかった。もちろん病名くらいは知ってましたけど。近所のクリニックの先生に「あなた、糖尿病なんですよ」って言われて、帰ってネットで調べたら「こんなに怖い病気なんだ!」って。糖尿病の1型は持って生まれた原因があるんですけど、2型は後天的で、わたくしみたいに怠惰な生活や肥満が原因。

 糖尿病で失明してしまうかもしれないとか、足を切断する可能性があるとか。病状によってはインスリン注射や透析が必要になったり。わたくしの場合、初期の段階だったようで「とにかく痩せましょう」と指導されて。ここ1年は薬も飲まず、今は数値も正常。つい最近、先生が「今回で糖尿病の通院は卒業」っておっしゃってくださって。それでますます健康に自信が持てました。

©︎文藝春秋

――坂本ちゃんの場合、糖尿病の治療というのは、痩せることだけだったんですか?

坂本ちゃん そうです。血糖値やヘモグロビンA1cの値なんかが、ギリギリ糖尿になるかならないか程度の数値だったみたいで。先生がきちんと指摘してくださったので、早く気づけた。それに今は歩くうちに気持ちもへこまなくなりました。

――精神的にも強くなって。

坂本ちゃん はい、前向きになりすぎているくらい!(笑)。この間も、人気YouTubeチャンネルのゲスト出演させていただいて喋ったら、もうみなさん嬉しいコメントばかりくださって。