〇企画趣旨
近年、急速に変化する事業環境の中で、企業の競争力を支えるミドルマネジメント層の役割はますます重要となっています。デジタル化、サステナビリティ対応、新規事業開発など、従来型のマネジメント手法では対応しきれない課題が増加する中、組織の中核を担うミドル層には、現場の業務遂行力に加え、変革推進力や若手人材育成の役割が求められるようになっています。しかしながら、多くの企業では候補者層の不足、育成機会の限定、評価・選定基準の曖昧さ、育成文化の未成熟、異動・越境経験の不足といった課題が顕在化し、将来の幹部候補の育成と組織の持続的成長を阻害するリスクが高まっています。
こうした状況を踏まえ、本カンファレンスでは、企業のサクセッションプランの現状と課題を共有するとともに、他社のタレントマネジメントやミドル育成の成功事例を紹介し、今後の育成計画のあり方や実践的な育成施策について、インサイトを共有する場を創出します。
本企画を通じて、参加者が自社の課題整理と改善策の方向性を明確にし、組織の将来を担う次世代ミドルマネジメントの計画的な育成と、サクセッションプランの実効性向上に向けた取り組みのきっかけとなることを期待しています。
≪開催概要≫
開催日時 7月24日(木) 13:00~17:00
会 場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、経営企画部門、人事部門、
人材育成部門、組織開発部門などの部門長
定 員 会場参加 80名 /オンライン参加 500名~
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 株式会社文藝春秋
協 賛 Unipos株式会社、株式会社カオナビほか
〇来場特典
ご来場様へは田中様の著書「経営人材育成論」を1冊プレゼント

〇申し込み特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。
≪プログラム≫
13:00~13:50 基調講演
「会社の未来を創る、経営人材育成論」
~ ミドルマネジャーに求められる挑戦と変革 ~

立教大学 経営学部
大学院経営学研究科 准教授
田中 聡氏
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(東京大学・学際情報学)。2018年より現職。専門は人材マネジメント論・組織行動論。主に経営人材の育成、新規事業部門の人材開発・組織開発などを研究している。著書に『経営人材育成論』(単著:東京大学出版会)『チームワーキング』(共著:日本能率協会マネジメントセンター)『シン・人事の大研究』(共著:ダイヤモンド社)など。
13:50~14:20 課題解決講演①
「サクセッションプランを空回りさせない
― 真の課題を特定し、育成と投資の迷いを断つ方法」

Unipos株式会社
代表取締役会長
田中 弦氏
人と組織の力を引き出す「Unipos」の提供やコンサルティングを中心に活動。人的資本経営専門家として経営戦略と人事戦略を紐づけるための「人的資本経営フレームワーク(田中弦モデル)」の公開や独自の見解を発信したことで注目を集め、メディアへの出演多数。「5000の事例から導き出した日本企業最後の伸びしろ 人的資本経営大全(東洋経済新報社)」など著者あり。
14:20~14:30 休憩
14:30~15:10 特別講演①
「共に創り出す、共創型リーダーのサクセッションプラン」
~ 組織の未来を担う人材に求められる“対話力” “感受性”“訴求力”“多様性”“育成力” ~

一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ 理事
元株式会社ポーラ 代表取締役社長
及川 美紀氏
東京女子大学文理学部卒。91年株式会社ポーラ化粧品本舗(現株式会社ポーラ)入社。09年商品企画部長。12年に執行役員、14年に取締役就任。商品企画、マーケティング、営業などを経験し、20年より24年同社代表取締役社長・24年末退任。21年よりダイアローグ・ジャパン・ソサエティの理事に就任。東京・竹芝にあるダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」の運営をサポート。25年より一般社団法人Toget-HERの理事長、一般社団法人MASHINGUP理事としてダイバーシティインクルージョン、女性リーダーの育成をテーマとして活動。
15:10~15:40 課題解決講演②
人事DXが変革するミドル人材育成
~人的資本経営時代の戦略的サクセッションプラン~

株式会社カオナビ
エンタープライズビジネス本部 第2事業部 部長
吉田 尚人氏
新卒で給与計算アウトソーシングベンダーに入社し、大手企業の新規開拓をメインとしたソリューション営業に従事。2020年にカオナビへ入社し、フィールドセールスとして新規セールスを担当。大手企業向けセールスグループのマネジメントを経験し、2025年4月より現職。
15:40~15:50 休憩
15:50~16:20 課題解決講演③(近日公開)
16:20~17:00 特別講演②
「チームの力を最大限に引き出すための原理と方法」
~ 人材育成からリーダーシップ、危機管理まであらゆる「ミドルマネジメント」の
指針となる本質行動学 - エッセンシャル・マネジメント・サイエンス ~

Essential Management School 代表
西條 剛央氏
最年少で早稲田大学大学院(MBA)専任講師、客員准教授を歴任。2019年より現職。専門は本質行動学。2011年の東日本大震災に際して、構造構成主義(本質行動学)をもとに3000人のボランティアにより運営される50のプロジェクトからなる日本最大級の「総合支援ボランティア組織」に育てあげる。2014年、哲学に基づいて未曾有の災害に対応した功績が認められ、Prix Ars Electronicaのコミュニティ部門において、WWWやウィキペディアが受賞した最優秀賞(ゴールデン・ニカ)を日本人として初受賞。「ベストチームオブザイヤー2014」「最優秀グッド減災賞」「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」受賞。著書に『構造構成主義とは何か』(北大路書房)、『質的研究とは何か』(新曜社)、『人を助けるすんごい仕組み』(ダイヤモンド社)『クライシスマネジメントの本質 本質行動学による3.11 大川小学校事故の研究』(山川出版社)。
