第三者委員会が調査報告書を公表して約2カ月が経った6月5日、フジテレビが関係者計6人の処分を発表した。処遇が最も注目される元編成幹部のA氏もその一人であるが、彼の処分内容について清水賢治社長の口から出た言葉が大きな波紋を呼んでいる。
元タレント・中居正広(52)と元フジテレビアナウンサーのX子さんとの間に起きた性的トラブル。3月末に公表された第三者委員会の調査報告書では、「業務の延長線上」で起きた性暴力として認定され、この事案への対応や、その他のハラスメント事案についても厳しい指摘がなされた。これを受けて下されたのが、今回の処分である。
「中居事案を把握しながらも十分な対応を行わなかった幹部陣のほか、女性社員にハラスメントをした報道番組『BSフジLIVEプライムニュース』キャスターの反町理氏、反町氏のハラスメントを隠蔽しようとした石原正人元常務取締役も処分を受けました。さらに、中居事案への法的責任を会社法に基づいて追及するとして、前社長の港浩一氏と元専務で関テレ社長を退任した大多亮氏の2人に対して、善管注意義務違反などを含む訴訟を準備していることも発表されました」(フジ関係者)
ヒアリング対象者からは不満の声が
取引先のうち3分の2以上がCM出稿を見合わせる状況が続く中、処分決定に2カ月もの時間を要したのはなぜか。
「かねてから、第三者委員会の調査時のヒアリングが圧迫的だったことに対象者から不満の声が上がっていた。そこで第三者委員会の構成メンバーに誰も入っていない外部の弁護士事務所に依頼し、再度ゼロから聞き取り直した上で処分を決めたのです」(同前)
今回の処分において、最大の注目は中居とX子さんのパイプ役を務めたA氏だろう。
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実はこのA氏の処分に関する清水社長の発言に“ある疑念”がーー。フジテレビで今何が起きているのか? 本記事の全文は「週刊文春電子版」で配信している。


《フジテレビ中居問題》「彼は分かっていなかった」「年収1000万円をキープ」清水賢治社長が編成幹部A氏を“守った”理由
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