和モダン空間でラグジュアリー体験。サムソナイト・ブラックレーベルが東京・銀座にアジア最大の旗艦店をオープン

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伝統と革新が交差する銀座という選択

　なぜ銀座なのか。この疑問に対し、アジア太平洋地域および中東担当プレジデントのスブラタ・ダッタ氏は「革新的でありながら地域文化を尊重した店舗体験は、日本市場の繊細な感性に応えるものであり、アジアにおける当社の成長を牽引する指標となる」と語る。

　銀座という立地は、サムソナイトにとって戦略的な意味を持つ。伝統、文化、現代が調和し、本物の価値が息づくこの街は、同ブランドのプレミアムな価値観と深く共鳴する場所だからだ。アジアを代表する高級ショッピングエリアとして、洗練された日本の美意識とグローバルな感性が融合するこの地は、ブランド体験において最適な舞台となる。

　サムソナイト・ジャパンの造田博之社長も「日本のお客様は、品質やクラフトマンシップ、そこに込められた意味を深く理解している。今回の新店舗では、ショッピングの場としてではなく、日本の美意識とブランドの価値観が共鳴する特別な空間を目指し設計した」と語り、この店舗に込められた思いを明かした。

障子と和紙からインスピレーションを得た現代的な和の空間

　店舗デザインは、まさに伝統と革新の融合を体現している。エントランスには伝統的な障子の格子デザインを現代的に再解釈し、和紙の繊細で有機的な質感を再現したファサードを採用。素材の温もりとミニマリズムの美が共存し、訪れる人々に洗練された静謐さを提供する設計となっている。

　店内中央には盆栽と"ZEN GARDEN"が設置され、日本の豊かな自然美や禅の精神、調和を表現。ラゲッジを中心としたストアながら、まるで現代美術館のような空間演出が施されている。これは、製品を売るだけではなく、ブランドの世界観を体験してもらうというサムソナイトの新たなアプローチの表れである。

　技術革新への取り組みも店舗の大きな見どころの一つだ。サムソナイトの革新性の象徴として、最新のホイールテクノロジーを紹介するウォールディスプレイを展示。静音性に優れ、よりスムーズな走行を実現する最新のAero-Trac™ サスペンションホイール内部の構造を視覚的に体験できる仕組みは、技術者でなくても興味深く眺められる展示となっている。

　1910年の創業以来、サムソナイトは世界初のホイール付きスーツケースを開発するなど、数多くの業界初の成果を上げてきた。この展示は、そうした革新の歴史と現在進行形の技術開発を物語る重要な要素である。

銀座限定の特別なラインアップ

　グランドオープンを記念し、上質な素材と洗練されたデザインが魅力のトラベルとビジネスコレクションから限定モデルが発売される。

　エレガントでノスタルジックな佇まいが魅力の「RICHMOND 2」からは、銀座の洗練された空気を纏ったモデルが登場。アルミニウムを思わせるシルバートーンの本体に、レザー製ハンドルとラゲッジタグ、さらにマットゴールドのメタルパーツを組み合わせることで、格別なラグジュアリー感を演出している。内装には、上品な光沢を持つブラックペイズリー柄の裏地を採用し、細部にまでこだわった特別感あふれるモデルに仕上がった。

　一方、ビジネスコレクション「HOXTON」からは、RICHMOND 2とのセットアップを意識してデザインされた銀座店限定カラーのブリーフケースが登場する。こちらは、手に馴染むソフトなグレーレザーに、ナチュラルタンカラーのハンドルとパーツを配し、控えめでありながら品格漂う佇まいが特徴だ。現代的なビジネスカジュアルスタイルにも馴染む洗練されたデザインとなっている。

　店内には、パーソナルな価値を高める刻印専用の"パーソナライゼーションバー"を設置。ここでは製品に付属するタグへの無料刻印サービスに加え、銀座店限定のラゲッジタグも販売される。ラゲッジタグは、「GINZA」「TOKYO」「OSAKA」「KYOTO」「JAPAN」の、日本を象徴するロケーション5種類のグラフィックから選ぶことができる仕組みだ。

　今回の出店は、サムソナイトのアジア地域における小売戦略において重要なマイルストーンとなる。上質な製品とサービスを提供するとともに、今後のブランド展開における象徴的な拠点となることが期待されるのだ。

　和の美学とグローバルなプレミアムブランドが融合したこの新店舗は、販売拠点を超えた体験空間として、銀座の新たな名所となりそうだ。

■店舗情報
サムソナイト・ブラックレーベル銀座店
東京都中央区銀座三丁目4番12号　文祥堂銀座ビル1階　
TEL 03-6263-2099

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