世界を旅して各国の「性産業」や危険な地域に関する動画をアップしているYouTubeチャンネル「無敵のレオ【世界1人旅】」。チャンネルを運営するレオさん(28)はインドの風俗街で監禁されたり、トルコで数十万円のぼったくり被害に遭ったりと、ディープなエリアに踏み込み身体を張った動画が人気を博している。
実はレオさんは「YouTuberになる前は、ほとんど旅行をしたことがなかった」と話す。初めての海外旅行は大学2年生の時のインド旅行だったという。「着いた瞬間から、全てが日本と違っていて衝撃を受けました。人だかりが押し寄せてくるし、空気は濁っているし、スリやぼったくりもめちゃくちゃ多いし……」と当時を振り返る。その後も卒業旅行として米国・ロサンゼルスに行ったが、それくらい。中でもインドでの刺激的な体験が忘れられなかったという。
インドの風俗街で屈強な男性に監禁され…
レオさんが最も命の危険を感じたのは、インドの首都・ニューデリーの風俗街「GBロード」を訪れた時だ。現地の人からも「絶対に行くな」と警告されるような場所だが、旅の経験が少なかった当時は「危険って言っても、スリやぼったくりくらいでしょ」とタカをくくっていたという。
「実際に街に足を踏み入れると、歩いているだけであちこちから手が伸びてきて、僕の服を引っ張ってくるんです」とレオさん。好奇心に負けてとある店に入った瞬間、「ガチャン」と扉が閉まり、鍵がかかる音がした。部屋には極端に大柄で屈強そうな男と極端に小柄な男が待ち受けていたという。
「大柄の男性はドスドスと部屋を歩き回りながら、ずっとヒンドゥー語らしい言葉で怒鳴っているんですよ。それを見た瞬間に、『あ、俺終わったかも』と思いました」
「私たちは体を売っているんじゃない」と風俗嬢は語った
各国の性産業・風俗店を巡る中で忘れられない思い出について、次のように話す。
「バンコクの風俗店に行ったとき、働いている女性が『私たちは体を売っているんじゃない。家族の未来を買っているんだ』と話していました。その言葉の重さは、日本で安心安全に生活している僕には、完全には理解できないもので、いろいろ考えさせられましたね」
「ドイツの高級風俗として知られる“混浴サウナ”のFKKという場所で働いている、ハンガリー出身で5カ国語も話せるエリート女性は『ハンガリーより給与の良いドイツに学費の出稼ぎに来ている』と言っていました。失礼な質問ですけど、彼女に『知らない男性に裸を見られるのは恥ずかしくないの?」と聞くと『それよりも恥ずかしいのは、夢を諦めること』と。その答えに、僕は何も言えませんでした」
世界中を旅しているレオさんだが、日本の良さも痛感している。「日本にいるとなかなか気付けないのですが、これだけ安全な国はなかなかありません。コンビニも世界遺産級の文化財ですよ」と話す。それでも彼は危険な世界へ足を運び続ける。
「世界各国の観光地の美しい景色は、すでにたくさんのYouTuberが発信しています。でも、僕が惹かれるのは、もっとリアルな部分。危険と言われる地帯の生々しい現実や、そこで生きる人々の素顔を見たいし、知りたい」
レオさんは今後も「死なない程度に世界を撮り続ける」と笑顔で語った。
写真=本人提供
◆◆◆
インドやトルコでレオさんが味わった「死ぬかもしれない体験」や、各国の風俗嬢との思い出など、詳しいインタビューの全文は、
#1 「海外の風俗街で監禁された」数十万円のぼったくり被害も…「旅行初心者」だった青年がYouTuberとして“危険すぎる海外旅”を始めたワケ
#2 「あ、俺終わったかも」インドの風俗街で監禁、トルコでは“優しいおじいちゃん”に裏切られ…“危険すぎる海外旅”で人気のYouTuber(28)が振り返る「臨死体験」
#3 「私たちは体を売っているんじゃない」「裸を見られるよりも夢を諦める方が恥ずかしい」世界の“性産業巡り”をするYouTuber(28)が振り返る、忘れられない「風俗嬢」たち
または、以下のリンクからお読みいただけます。
